メッセージについて

三十分近く聞いた駅前の小煩い街頭演説について、彼女は心底呆れた表情で、「あれじゃ誰にも届かないよ」と僕に言った。「ごめん」も「待った?」もなくて、「こんにちは」の挨拶も、もちろん、いつものように無かったのだった。 彼女はキノコの傘をちぎって…

レイニィ・レディ

小学三年生のボクは、ある雨の日、ゴミ捨て場に捨てられていた女の子の人形に傘を貸してあげた。 それから数年後。 中学生になったボクは、ある雨の日、とても綺麗なお姉さんに傘を貸してもらったのだけれど。 ※ ※ ※ 桜の花びらをぜんぶ撃ち落とすような勢い…